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日々だらだらと書き綴る日記です。
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可李乃あさみ
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41
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女性
誕生日:
1984/02/23
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晶が目を開ける。最初に真っ白い空間に視線をめぐらせた。
真っ白な天井、真っ白な壁、自分に掛かったシーツも真っ白で、目がおかしくなりそうな錯覚に陥った。
その真っ白なシーツの上に引っ張り出された自分の腕、その腕の先、指先が届きそうで届かないその場所に、銀に光る細い髪。
 


だるさの残る体をゆっくり、そっと起こして、手を伸ばす。
さらさらの銀の髪を一房手にとって、そっと口付けた。
もぞり、と頭が動いて、晶の方に綺良の顔が向く。
どきり、として晶は一度動きを止めたが、綺良は目を開けない。
「……起きた?」
一応、そう聞いてみる。が、反応は無い。
気付いて、無い。
そう確信すると、晶は面白くなって、綺良の頬に掛かった髪を払いのけた。
綺良のひんやりとした頬に手を置く。自分の手の温度が綺良の頬に伝わるのを感じながら綺良の顔を観察する。
少し顔色が悪いだろうか、などと考えながら、しばらくそうしていたが、綺良は目を覚まさない。
調子に乗って、今度は綺良の頬に口付けた。
ようやく、そこで綺良が目を開く。気付いて、晶が唇を離してくすり、と笑った。
「アキラ?」
「うん?」
「反則だよ」
かすかに笑いを含んだ声が耳に心地よくて、晶は、帰ってきたのだ、とふと思った。
「何が?」
だから、同じように笑って話す。
「何がって」
綺良が、自分の頬を指でつまんだ。
「気付かないときにするなんて」
「そういう抗議ができる地点で気付いてるって言わない?やっぱり、綺良は寝たフリ?」
「違うよ。こういうのは」
綺良の顔が正面から近づいて、晶が逃げも避けもしないまま唇同士が触れ合った。
「お互いに、分かってるときじゃないと」

 

……と、言う感じの話が書きたいです。

名前とか口調で区別付かないので言っておくと、晶は女の子、綺良は男の子。資料とか、書きたい科白とか、いつか使いたいキャラ設定とか書いたノートにあった一文です。部屋に紙があふれてきたので、とりあえず小さなメモ用紙で文字だけのは捨てようと決めて、書き写してたら出てきました。

設定が人外×人で男の人が女の人尊重してるともっとよくてという、自分の趣味はいりまくりな設定で。それで普段はほのぼのしつつも、やっぱりちょっと種族の壁とかたまに出てくると良い。

と、まあこの辺は基本でここ差し置くと全然別の話になるから良いとして、他の部分のただ、これ自体が高校のときに書いたもので、設定を練り直さないとどうしようもない部分の多い話なので、その練り直しが難しくて、しかもこのシーン結構後の方だから、いきつくまでが長いのです。

だから、いつかけるか分からないのでした。

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