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日々だらだらと書き綴る日記です。
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可李乃あさみ
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/02/23
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キトはベルを探す。
寝ていると思っていたら、いつの間にか消えていたのだと、ヒナに涙交じりに言われてしまったら、探すしかない。
ヒナは、ここ1週間ベルと隣同士のベットで寝ていた。
そして、ベルの見る夢を一緒に見ていたのだ。
そのうちに、親近感が沸いたらしい。
ベルを、心配していた。
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杖の先に、重い手ごたえ。
ベルが杖をめり込ませた「かげ」がぼろぼろと崩れて消えた。
(次は――)
杖を構えて、油断なく周りを見渡した。
「かげ」は、あと10いるかいないかというところ、味方で立ってるのは3人。
しかし、もともと5人程度しかいなかったのだ、割合としては、こちらが有利だろう。
(あと、少し)
ベルが次の攻撃をしようと1歩踏み込む。
が、いきなり、全身をつかまれて引っ張られるような感覚がベルを襲う。
(…っ、この。戦闘中に、呼ぶな、ばかっ)
心の中で文句をつける間に、ベルは神殿の奥の封印を施した1室の扉の前に、呼び出されていた。
「やあ、キト。体の調子はどう?」
声は、頭の上から聞こえた。
振り仰ぐと、屋根の上からひょっこりと、ベルが顔を出していた。
3週間ぶりに、ベルを見た。
『キトに使われるのは疲れるし、ボクはストライキさせてもらうよ』そういって、いきなり姿を消したのがちょうど3週間前だった。
確かに、キトも、体を壊し始めた頃だったし、使いが下せたのが嬉しくて、ヒナがとめるのも聞かずに、無理をしすぎたかもしれない。
ここ数日、体が軽く感じるようになって、ようやくそう思うようになってはいた。が、いきなり使いに消えられて、頭にきていたのも確かだ。
そして、キトは、感情が先にたつタイプの人間である。
「ベル、降りて来い」
思わず、叫ぶ。周りが、何事か、と振り返った。
ベルが、それを見て笑う。
「叫ばなくても聞こえるよ。中庭で、待ってる」
そういい残して、ベルは顔を引っ込めた。
ヒナが、神託を受けて巫女になったのは、まだ10にもならないくらいの時だった。
キトは、その頃のお隣さんで、小さいときからよく遊んだ、幼馴染でもある。
そのキトが、ようやく使いを持ったと聞いたときから、会ったらお祝いを言わなければ、と思っていた。
しかし、それから1ヶ月、ヒナは1度もキトに会えずじまいだ。
どうしようかしら、とヒナは思う。
たいした事を言うわけじゃないのに、探し回るのもなんだか変だ。
どうしたらいいのか分からなくなって、ヒナは一つため息をついた。
声、がする。
呼ばれて、いる。
ボクに、よく届く声だ。
次のマスターに申し分ない。
繭の中は心地いいけど、ちょうど退屈してきていた所だ。
またほんの少しの時間、遊んでもらうことにしよう。
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