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日々だらだらと書き綴る日記です。
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可李乃あさみ
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/02/23
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ぱたぱたと、メモリアが三人の間を飛ぶ。何か変な感じがする。
それぞれが本題に入らないまま、話が違う方向へとどんどん進んでいるような。
「ベル、そういえば、あなたは来たとき一人でしたね。何か、用があったのでは?」
「…そう」
どこか気もそぞろにベルがメモリアの言葉を肯定する。
「そうだ、忘れてた、ボクは、メモリア、あなたに用があったんだ」
でも、と呟いて、クチハとクレハのほうを見た。
「その前に、クチハ、クレハ、あなたたちの用を済ませようか。ここまで追いかけてきたんだから、何か、ボクに用があるんだよね」

当たり前のようにそう話をふられて、クチハとクレハは戸惑った。用、といわれても。
「大した用じゃないの」「用なんて言えるものじゃないの」
「今日呼び出されて」「見てまわろうと思った矢先に」
「ベルを見つけて」「話をしようと」
「「思っただけだったの」」
「なら、わざわざここまで上がってきたのは何故?」
心の底から不思議に思い、ベルが訊く。負けず劣らず心底不思議だ、という顔をしてクチハとクレハは顔を見合わせた。
「分からないわ」「意地かしら」
「どうせならと思って」「人探しの魔法を使ったら」
「「後にひけないような気がしたの」」
その答えにベルはあきれた顔をして、それから、控えめにくすくすと笑い出した。
根気の無い割に、意地っ張り。クチハとクレハが変わっていないことに安堵して、そして、嬉しかった。ベル自身は、自分の形をよく変えられてしまうだけに、余計に。
「笑われたわ」「笑われたね」
「今日はよく笑われるわ」「ベル、笑いすぎよ」
「ふ。かなり久しぶりなのに、変わってないなと思って」
「ベルは声が変わったわ」「でも、ベルも変わってないわ」
その言葉に、ベルが笑いを収めて微笑んだ。嬉しい言葉を、欲しい言葉を、貰った。多少形は変わっても、ベルはベルだと知らしめる言葉。
ベルの笑顔に釣られるように、クチハとクレハも笑む。そうやって笑みを交わすと、眠りの底にいて、世界にふれることの出来なかった時間などまるでなかったかのように、いつだって世界に馴染むことが出来た気がして、呼ばれた直後に感じた不安など、微塵も感じなくなるのだった。
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